映画感想文【終戦のエンペラー】
終戦のエンペラーを観てきました。
NHKのドキュメンタリードラマかな、と思う程に物語りは淡々と進んでゆきました。
天皇に戦争責任があったのかどうか、天皇を罪に問い裁判に掛け処罰(この場合はおそらく殺されるということ)するのか。
私は天皇の戦争責任を追及するのならば同時に何故【真珠湾攻撃】が起こったのか?
何故、日本は世界を相手に戦う事になってしまったのか?
そこまで掘り下げて映画を作ってほしいな、と思ったのですけどそこまでやっちゃうと2時間では終わらない。(笑
この映画を観て 私なりに 思った事はこの映画のテーマは【絆】ではないだろうかという事でした。
それは陛下と周りの人間との【絆】であったり、男と女の【絆】であったり、家族の【絆】であったり、上官と部下の【絆】であったり。
そしてなにより天皇陛下と国民という【絆】。
主人公は最後まで日本人の心の中に悩み、そして苦しみます。
アヤが綴った無数の手紙を笑い泣きした顔で愛おしそうにフェラーズが手に取ったあの表情で不覚にも涙がつつっーと頬を伝いました。
私は最後に分かり合えたのだと信じたい。
そして思った事はなにかを守るために戦う事はいけない事ではないという事です。
誰かが言った言葉があります。
戦争なんてやっちゃいけない。
だけどそれを望まなくても誰かが攻めてきたらやはり戦わなければならない。
そして戦うと決めた以上は絶対に負けてはならない。
何故ならどんな大義名分を持とうがこちらが悪くなく相手が悪かろうが
負けたらやってもいない事をやったと言われその責任を背負わされる事になる。
何故なら戦いに勝った者だけが正義で敗者は悪とされるから、だと。
なんだかとても深い映画でした。
今日は終戦記念日です。